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サイザンス・ショート・フィルムズ・パーティーとは?

サイザンスに大した意味はありません。

​ 俳優ロバートレッドフォードが主催するサンダンス映画祭と、決してすっきりとは笑わしてはくれないアヴァンギャルドな喜劇人故トニー谷のブルジュア夫人の言葉遣いをおちょくったギャグ、「ざんすざんす、さいざんす」という駄洒落、語呂合わせの類です。ロバートレッドフォードが私費を投じて設立したサンダンスの映画学校の授業風景を何かで見たことがあって、それぞれが強く個であり、全体であるような意識が映画作りには必要だと、大まかにそのようなことを言っていました。そのためには、各パートが尊重し、交流し、理解し合うことが必要だと。成る程、映像の演技の成長には映画作りのそれぞれの技術スタッフの仕事への理解も必要なのだと勢い短絡し、それぞれのパートを俳優自らが実践してみて、苦労することが理解への早道なのだとショートフィルム作りを始めたわけです。今回で4回目になります。俳優以外の有志も増えました。侃々諤々やっております。で、トニー谷ですが、不思議な人でした。未だに掴みきれません。伝記本などあるのでしょうか。誰とも違う笑いの奥の孤独には未だに引かれるものがあります。

​これはあなたの物語です。

​短編小説があるように、そのような味わいの映画があっても良いと思っている。さして、ドラマティックな物語があるわけでもないが、自分のある時間、ある瞬間をすくい取られたようにさせられる作品。

「こういうことってあるよな」、心の中で「カチ」っと音がするような瞬間....。結局、日常生活の中に忍び込んだ人の心の不思議を捕らえたいのだと思います。サイザンスのパーティもこれで4回目。自分たちの手で映像作品を作ってみる。しかも、演技に特化した形で。

目の前の俳優達を対象にあえて縛りを設ける事でしか映像の荒野に踏み出せなかったのですが。今や多くの同志を得て、また一つ成長したものとなっているはずです。

                           

 

 

                     北見敏之(企画・構成・台本・演出)

​※毎上映後に、スタジオメタを主宰する俳優北見敏之と当日ご来場のゲストとのトークイベントか前回好評だった「高校教師」のおまけ上映を予定しています。

​©Takao Iwasawa

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